インテリアでも人気のあるインダストリアルのインテリア。
インダストリアルは「工業的」という意味があり、インダストリアルのインテリアとは、主に工業的なデザインを指していうことが多いと思います。
ですが実践してみようとすると
と悩む方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなインダストリアルインテリアの特徴を5つの項目に分けて解説しようと思います!
またそのポイントを踏まえた上で、インダストリアルスタイルのインテリアレイアウトも紹介するので、よければ合わせてご覧ください!
この記事の動画版
インダストリアルインテリアの素材
まずインダストリアルインテリアの素材について
インダストリアルスタイルのインテリアには、工業的な素材がよく合います。
例えば、この画像は、インダストリアルのお手本のようなインテリアですが、このインテリアで使われている素材は、アイアンやモルタル、ガラスなどです。
また、この画像では使われていませんが、レンガやタイルなども相性がいい素材だと思います。
ただ工業的な素材だけだと、無機質すぎる印象になってしまうので、木材やレザーを組み合わせるとバランスが取れます。
インダストリアルインテリアの家具
次にインダストリアルインテリアの家具について
例えば、インテリアのポータルサイト「TABROOMタブルーム」で、調べた家具を例に出すと
テーブルだと鉄足のタイプや
照明だと、こういった工業的なデザインのタイプ。
椅子だと、こういったメタルのチェアなどが、インダストリアルの家具に分類されています。
これらの家具を見ていくと、やはり素材が共通していて、基本的には、アイアン・ウッド・レザーの組み合わせが多いです。
また身近なインテリアメーカーでいうと、例えばイケアは、あまりインダストリアルの家具のイメージはないかもしれませんが、ものによってインダストリアルの空間に組み合わせられそうな家具もあります。
インダストリアルの家具-具体例-
またローテーブルのアイテムで気になったのが、ジャーナルスタンダードファーニチャー の BRUGES DOLLY。
このローテーブルは、台車をモチーフにしているようで、テーブルの車輪は、デザインだけでなく、片側を持ち上げれば、実際に移動もできるようです。また天板が枕木の古材なので、アイアンの足ともピッタリ雰囲気があっています。
また照明で気になったアイテムが、HEMOSA ハモサ の PASADENA LAMPです。
スチールとガラスでできたインダストリアル特有の無骨さを感じる照明で、インダストリアルの空間に置くと、さらに雰囲気を引き立ててくれそうです。
色は、シルバー、サックス、ブラック、この3色で、サックスやブラックはツヤのある塗装で、シルバーは素地にクリア塗装仕上げのようです。
照明はインダストリアルの特徴が出やすい部分なので、特に力を入れてもいいと思います。
また椅子で気になったアイテムは、HAGIHARA (ハギハラ) の チェア。カフェにも置いてありそうなデザインの椅子で、素材は、背もたれや足などのフレームがスチールで、座面がマンゴーウッドのようです。
無骨さを感じるデザインなので、インダストリアルの空間にピッタリ合いそうです。
またソファで気になったアイテムは、KOKOROISHI ココロイシのCHERO チェロです。
革張りの座面とアイアンレッグの組み合わせで、直線的な形をしているので、直線的な家具が多いインダストリアルの空間に合わせやすいと思います。色のバリエーションは全部で6色のようで、どれもインダストリアルの空間に合いそうです。
イケアのインダストリアル家具
また身近なインテリアメーカーでいうと
例えばイケアは、あまりインダストリアルの家具のイメージはないかもしれませんが、ものによってインダストリアルの空間に組み合わせられそうな家具もあります。
引用:イケア
例えば、FJÄLLBO フィエルボシリーズの棚や
引用:イケア
HEKTAR ヘクタルのペンダントライト
引用:イケア
KULLABERG クッラベリシリーズの椅子
引用:イケア
SVARTNORA スヴァルトノーラのスタンドライトなど
ものによっては、インダストリアルの空間に合わせられる家具もあります。
またイケアは、店舗によって、インダストリアルやヴィンテージのテイストにまとめたコーディネートも見られるので参考になるのではないかと思います。
インダストリアルインテリアの配色
次にインダストリアルインテリアの配色について
インダストリアルスタイルの配色の基本はモノトーンで、この画像のインテリアもブラックとグレーの濃淡でまとめています。
また暖かみを出したい場合は、そこにウッドやレザーのブラウンを追加すると、少し優しい雰囲気になります。
モノトーンカラーの配色が、インダストリアルのスタンダードだと思いますが、他のカラーも取り入れたい場合は、濃いめのグリーンやネイビーなどとも相性がいいです。
例えばこの部屋の配色は、濃いめのグリーンの壁紙と明るめのライトブラウンの床をベースに、ホワイトのラグとブラックフレームと濃いめのブラウンのウッドを使った家具を組み合わせています。
またこの部屋の配色は、ネイビーの壁紙とライトブラウンの床をベースに、窓枠や幅木のホワイトとブラックフレームとウッドやレザーのブラウンの家具を組み合わせています。
インダストリアルインテリアの類似ジャンル
インダストリアルの類似ジャンルとしてよく言われるのは、ブルックリンスタイルとヴィンテージスタイルだと思います。
ブルックリンスタイル
ブルックリンは、ニューヨーク州5区の1つを表す地名で、もとは倉庫や工場の多かった地区に、クリエーターやアーティストなどが集まり、カフェやショップが増えて地区全体がおしゃれなイメージになっています。
ブルックリンスタイルとは、この地区特有のインテリアを取り入れたものです。もともとが倉庫や工場のリノベーションに由来があるインテリアなので、工業的なインダストリアルとは、とても相性がいいです。
ちなみにブルックリンスタイルとインダストリアルスタイルはよく似ていますが、ブルックリンスタイルの方がどちらかというと、デザイン的で装飾性のある家具を使う印象があります。
ヴィンテージスタイル
次にヴィンテージスタイルについて
ヴィンテージには「古くて価値が高い」「年代物」という意味があり、ヴィンテージスタイルはその名の通り、時間を重ねた味わい深いインテリアのことで、無骨なイメージですが、どこか懐かしさのある雰囲気が特徴です。
無骨なかっこよさを感じるインテリアなので、同じく無骨さが魅力のインダストリアルとはとても相性がいいです。
ブルックリンとヴィンテージとミックスする
ブルックリンスタイルとヴィンテージスタイルの特徴は、こんなところです。インダストリアルにはなしを戻すと、基本的にインダストリアルのインテリアは、単体で使われることは少なくて、この2つのジャンルのインテリア、特に住宅では、ヴィンテージのインテリアと組み合わせることが多いと思います。
例えば、この画像はインダストリアルとヴィンテージを合わせた例で、アイアンで作られた、インダストリアルの家具に、ヴィンテージの風合いを感じさせるソファを合わせています。
そして、この画像はインダストリアルとブルックリンを合わせた例で、ブルックリンを感じさせる、赤レンガに合わせて、インダストリアルの家具を合わせています。
インダストリアル、ヴィンテージ、ブルックリン、この3つは、特徴が重なる部分も多いので、どちらだと明確に分類しづらく、境界線が曖昧なことも多いと思います。
ミックスインテリア
また類似のジャンル以外でも組み合わせてみると、意外と相性がいいジャンルもあります。
私が思う相性がいいジャンルのひとつが、BOHOスタイルです。
BOHOとは、 Bohemian(ボヘミアン) とニューヨークのSOHOを組み合わせた言葉という説があり、ボヘミアンの民族的な素材や柄を生かして、都会的にアレンジしたインテリアです。
例えば、この画像はインダストリアルとBOHOスタイルを合わせた例です。
インダストリアルの主要な素材である、ガラスやアイアン、レザーとBOHOの特徴でもある民族柄のファブリックや植物を組み合わせています。
一見、無機質なインダストリアルと有機的なBOHOスタイルは合わなそうですが、無機質なものと、民族的なものが対比の関係になり空間の魅力が増します。
インダストリアルインテリアの失敗しやすいポイント
インダストリアルのインテリアをつくる上で、失敗しやすいポイントは3つあります。
・家電製品が浮いて見えてしまうこと
・ごちゃごちゃしてしまうこと
・暗くなりすぎてしまうこと
この3つです!
家電製品が浮いて見えてしまうこと
まず家電製品が浮いて見えてしまうということについて
これはそのままなのですが、冷蔵庫などの大物家電が、インダストリアルの部屋にあると浮いて見えたりします。なので、これから購入する場合は、黒系だったり、ステンレス製のものを選ぶといいと思います。
また既に家電を購入している場合はカッティングシートを貼るという方法もあります。
ごちゃごちゃしてしまうこと
またごちゃごちゃしてしまうということについて
この動画でも、海外のインダストリアルインテリアの事例などを紹介しましたが、海外のインテリアは、天井が高かったり、部屋が広かったり、そもそも部屋の広さが、日本の住宅とは異なるので、同じように家具を置くと、ゴチャゴチャした印象になってしまいます。
なので、日本の住宅に取り入れる場合は家具を間引いたりして、視線の抜けをつくることが大切です。
暗くなりすぎてしまうこと
そして暗くなりすぎてしまうということについて、インダストリアルで使う色は、モノトーンが多く特に暗めのダークカラーが好まれます。
ダークカラーはスタイリッシュでかっこよく感じますが空間に使いすぎると、部屋がとても暗くなり、狭く感じることもあります。
そうした場合は、明るい色をベースにしながらインダストリアルを感じるダークカラーをアクセントに使うといいと思います。
インダストリアルインテリアレイアウト①
ここからは、紹介したポイントを踏まえた上で、インダストリアルスタイルのインテリアのレイアウトを考えていきます。
部屋の間取りは 1LDKで、リビングダイニングの広さは、10畳、3.6M × 4.5Mで想定しています。
リビングエリア
まずはリビングエリア。
ソファには、レザーソファのイケアのLANDSKRONA ランズクローナのブラックを選び
ラグに、幾何学柄のTÅRBÄK トールベックを配置しました。
ローテーブルに、ガラス天板とスチールフレームのVITTSJÖ ヴィットショーを選び、TVボードも同じシリーズの家具で合わせています。
そしてスタンドライトにはランプヘッドが大きく重厚感のあるHEKTAR ヘクタルを選びました。
ここにハニカムブラインドやクッションを追加して、ディスプレイとグリーンを飾るとリビングエリアが完成です。
これらの家具を選ぶときに意識したのは、モノトーンの配色と、無骨さを感じる素材感、また形が直線的な家具を選ぶことです。
素材、配色、形状、これらに関連性を持たせることで調和のとれた空間になります。
ダイニングエリア
そしてダイニングエリア。
ダイニングテーブルには、黒脚のテーブル、イケアの SKOGSTA スコグスタを選び、
ブラックカラーのインダストリアルの椅子、KULLABERG クッラベリと合わせました。
そしてペンダントライトには、重厚感のある SVARTNORA スヴァルトノーラを選び、
シェルフは、リビングエリアでも使っていたVITTSJÖ ヴィットショーを合わせています。
そこにディスプレイを飾ると完成です。
このコーディネートでは、全体的に細身のブラックフレームの家具で揃えて、モノトーンの配色でまとめて、スタイリッシュさを感じる空間にしてみました。
ただモノトーンでまとめるとストイックな印象がするので、もう少しインテリアを崩したい場合は、ヴィンテージの要素を取り入れるといいと思います。
インダストリアルインテリアレイアウト②
もう一例考えていきます。
リビングエリア
まずはリビングエリア。
ソファには、イケアのレザーソファLANDSKRONA ランズクローナのオレンジを選び、
ラグには、ヴィンテージ柄の ACME Furnitureのトリゴンラグを配置します。
そしてローテーブルは、ジャーナルスタンダードファーニチャーのBRUGES DOLLYを選び、
テレビボードに金属製のメッシュの扉がついた FJÄLLBO フィエルボを合わせました。
そしてスタンドライトにはランプヘッドが大きく重厚感のあるHEKTAR ヘクタルを選びました。
ここにウッドブラインドやクッションを追加し、ディスプレイとグリーンを飾るとリビングエリアの完成です。
これらの家具を選ぶときに意識したのは、ヴィンテージとインダストリアルをミックスすることです。
同じインダストリアルの家具を使っていてもそれと組み合わせる家具や配色、柄が違うと異なるイメージになります。
ダイニングエリア
そしてダイニングエリア。
ダイニングテーブルには、黒脚のテーブル、イケアの SKOGSTA スコグスタを選び
インダストリアルなデザインのHAGIHARA ハギハラのチェアと合わせました
そしてペンダントライトには、重厚感のある SVARTNORA スヴァルトノーラを選び
シェルフには、リビングにも選んだ FJÄLLBO フィエルボを組み合わせました。そしてディスプレイを飾ると完成です。
また壁の一部の色を変えると、それがスパイスになって、さらにインダストリアルな雰囲気が増します。
このコーディネートで意識したのは、ヴィンテージとインダストリアルのインテリアを組み合わせてバランスをとることです。ヴィンテージのテイストを加えることで、インダストリアルの家具だけでまとめるよりもカジュアルな印象になります。
この辺りのバランスは、個人のすききらいにもよるので、自分の好みに合わせて、他のテイストと組み合わせたりするといいと思います。
インダストリアルインテリアまとめ
いかがでしたでしょうか?
インダストリアルは、カフェなどでもよく使われているスタイリッシュなインテリアです。
これから引越しをする方や家具の買い替えを考えている方は、よければ参考にしてみてください。